「月がきれい」の感想

小説家になる夢を内に秘め、必要以上に人とあまり接点を持たなかった文学少年の「安雲小太郎」と、走ることが大好きで、真面目な性格をした“緊張しい”の体育会系女子「水野茜」。

中学3年になった春、二人は偶然同じクラスになった。淡い恋心と、すれ違いの葛藤を描いた文学的な作品『月がきれい』。

エンディングで流れる出演キャストが多いわりに、セリフが少なく作中では演者の息使いが多く感じられる。

映像から見える表情に、声優達の一言二言でキャラクターの心を演じた様子は自然な空気感が漂い、激しい描写がなくとも物語にすっと引き込まれていく。

安雲小太郎こと“はねてる君”の、意外な程勇気ある言動に驚く事もあり、ある意味見所と言えるのではないだろうか。

時折見せる小太郎の不器用すぎるぶっきらぼうな優しさに、ヒロインの水野茜が安心しきって言葉が次々と出てくるシーンでは、彼女の不安が一気に消えていく安心感が伝わってくるようだ。

個性というよりも、ごくごく普通な同級生達が発する一言一言に含みがあり、思春期真っ只中な中学生が大人顔負けに空気を読んでいるようだ。

現代社会で葛藤している中学生のリアルもきっと作中に雰囲気なのだと感じる。純粋という言葉が似合う淡い恋心を思い出したい、そんな人には是非見て欲しい作品である。

参考サイト http://tacticks.xyz/